じいじ・ばあばの会について

皆様こんにちは。

暑い日が続いていますね。これからまだまだ「マスク生活」が続くと体調を崩す恐れがありますので、充分注意していきましょう。

さて、昨日に引き続きブログを更新していきたいと思います。

今回新たに「じいじ・ばあばの会」を立ち上げことに致しました。この会はお孫様を亡くされた祖父母の皆様に限定して開催していくものとなります。お子様を亡くされることは、ご両親だけに限った悲しみではありません。ご家族すべてに当てはまる悲しみですね。

ある会のお母さまがこんな話を聞かせてくれました。「私の母は、私が子どもを亡くしたときに、私(自分の娘の悲しみ)を何とか慰めようとしてくれるのです。自分でも孫を失った悲しみを受け止めなくてはならないのに。そう考えると自分の娘と孫とで2重の悲しみを感じているのかな?って思うんです。」

子どもと死別した時、人はご両親の悲しみに焦点を当てがちです。しかし身近な存在であるおじい様、おばあ様も実は同じように喪失悲嘆を抱えておられます。

 現在我が国は未曾有の少子高齢化時代に突入し、子どもの存在自体が貴重です。少子化の波はご両親だけでなく祖父母の方々にも及んでいるのですね。そうした中で、厚労省が行った老後の生きがいアンケート調査では、第1位が「孫育て」でした。

高齢者の中で女性の占める割合が多い理由の1つとして「第二の子育て(孫育て)」があるからだと主張する研究者もおります。このためお孫様を亡くされた祖父母の方々の喪失悲嘆は、生きがいを失くすという意味合いにおいて、かなり深くなるのではないかと考えております。グリーフケア大国である欧米においても、祖父母に限定した悲嘆ケア研究は少なくその立証はできませんが、少なくともこのようなお孫様を亡くされた祖父母の会は、我が国では極めて少ない取り組みと言えます。

お心当たりのある方は、是非お孫様を亡くされた祖父母の皆様へ「sanaの会 じいじ・ばあばの会」をご紹介願えればと思います。

sanaの会では、祖父母の皆様のご参加を心より歓迎いたします。

                                 つくば国際大学  塙恵子