亡くなった子ども達の想い

皆さんこんにちは。

まだまだ残暑厳しい毎日ですが、お変わりはないでしょうか。

新型コロナウィルス感染拡大の影響が続いていて、なかなか「Sanaの会」の開催が出来ない状況ですが、9月25日は、状況を見ながら開催を判断したいと思います。状況次第では10月初旬に延期となるかもしれませんので、HPをご確認ください。

 

さて今日は「ホタルの日記」いう本を紹介したいと思います。

この本は少し古い本ですが、癌で亡くなった方の日記になります。

39歳で亡くなった女性の日記ですが、その中にご自分の母親への気持ちがこう綴られています。

「母の寂しそうな顔。涙。何と慰めたらいいのでしょう。一緒に泣くしかない。ショックで寝込まないでほしい。それだけを祈る。こんな病気になってしまってごめんなさい。」

この場面は、母親へご自身の病名を告げた時のことを書いたものです。

年齢は異なりますが、病気で亡くなった子ども達もきっと同じような思いがあったように思うのです。

大好きなお母さん、お父さんには悲しんでほしくない。そう考えたのではないでしょうか。

大切なお子様を亡くされたお母様、お父様は皆さんご自分を責めることがあります。「病気になるような体に産んでしまってごめんなさい。」とおしゃる方がいます。しかし、長年病気の子ども達と接してきた私は、「こんな病気になってママにあやまりたい。」という子ども達もたくさん見てきました。どうしてそう思うの?と聞くと「ママを悲しませているから」というのです。

子どもにとって親の存在は、そう、例えるならば「太陽」のような存在だと思うのです。絶対的な力があって自分を守ってくれる存在。明るく暖かい。大きな存在。そんな「太陽」が悲しんでいるのは、子どもにとって最も辛く悲しいことなのだと思うのです。

天国で見ている子ども達はきっと、ママやパパの笑顔や笑い声が聞きたいと思っていると感じるのです。

今は悲しみで笑えなくても、笑顔になれなくても、きっといつの日か、天国のお子様へ笑顔で応えることができるように、少しずつ一緒に歩んでいきたいと思っております。

                         つくば国際大学 塙恵子