皆様 こんにちは。
まだ残暑が厳しいかと思いつつも、朝夕はめっきり寒くなってきましたね。
こんな季節の変わり目は、体調を崩すことが多いですので気を付けて参りましょう。
さて、9月25日(土)に初のリモートsanaの会を開催いたしました。
参加者は新規の方を含め2名のご参加を頂きました。
今回ご参加頂いた方は、お子様を亡くされて間もない方と数年を経過された方でしたが改めて共感する想いが多かったと思います。sanaの会に参加された方は、共通してこんなこと話されます。
・写真の中の子は、亡くなった時のままの歳で止まっています。どんなふうに歳をっとって成長していくのか想像がつかないです。
・亡くなった子どもの私物が片づけられないです。片付けようとしても捨てられない物ばかりです。好きだった物だけを自分の近く
に置いている。服などは見る度に泣いてしまうので目に入らない所にしまっています。
・納骨ができないです。いつ納骨したらよいか迷っている。まだ自分の傍に置いておきたい。
自分達が亡くなった時に一緒に納骨しようと話しています。亡くなった子を知らない人達の中に入れたくない。
・他の子ども達は何も言わないです。亡くなったことを理解しているのかもわからないです。私達もあえて聞くことはしません。
私に気を使っていてわざと話さないのかもしれません。
・友達に話はしているのですが、どうして亡くなったか聞かれるのが嫌で亡くなった子どもの話をしたくないです。
・あの時、ああしていれば良かったのかなとか、あの時諦めていなかったらとか思ってしまいます。
・頭では理解しているんです、あの時の先生の説明も良くわかっています。でも、わかっていても心が納得できないというか、だめ
なんです。
・(亡くなったお子さん以外に)まだお子さんがいて良かったね、って言われることが凄く辛いですね。
慰めてくれているのでしょうけどとてもつらい言葉です。
その言葉は怒りしかありません。
最後に何度かご参加いただいていた方がこんなことをおっしゃってくださいました。
「毎回参加して新しい想いになります、新しい発見がありますね。」
お子様を亡くされた方の経緯や年数は違いますが、新しい方が入ることで過去を振り返りながら、何か新しい思いを得ることもできるのですね。そして、新しく参加された方は、何かを感じて頂けているのではないかと思っております。
正解や答えはなどはありませんし、一生答えは出ないかもしれません。でも、この会に参加して頂くことで、毎回新しい何かを感じて頂けたらと考えております。
今回実施したリモートでの大きな利点は感染予防がありますが、その他にもまだ家から出たくないと言う方にも気軽にご参加を頂けるのではないかと思っておりまます。
お子様を亡くされて間もない方は、どこへも行きたくないという思いが強くなります。
そのような時に、リモートは大変有効であると感じています。
しかしながら、お互いの目を見て話し合いができないという、根本的なコミュニケーション機能がないことで、お互いの意図が分かりづらいようなそんな感覚を覚えます。やはり、対面で人の感触を感じ、目を見て相手のしぐさや表情から考えを感じ取ることが、とても大切なのだとも、改めて実感しております。
今回新規にご参加頂いた方は、自宅のお子様が画面に入ってくるなどして、少しきょうだいのお声も聴くことができました。
そういった意味で、家族参加型もとても良いのではないかと感じました。なかなか家族全員で亡くなられたお子様の話をする場を改めて設けることは少ないかと思います。そんな中でこのリモートsanaの会は、家族全員で考えを共有し、お互いの考えや気持ちを確かめていくことにとても有効だと考えます。
今後も希望者があれば、リモートsanaの会を開催したいと考えております。
是非ご家族でのご参加をお待ちしております。
次回Sanaの会は、10月9日(土)内原市民センターで、対面での開催をしたいと思います。
つくば国際大学 塙恵子