マザーの決意

皆様お元気ですか?

ゴールデンウィークも終わり、また来週からは通常通りの生活に戻りますね。

皆様はどんなゴールデンウィークだったでしょうか。

私は来週から病院実習のため、感染リスクを少なくする意味でも買い物程度の外出だけでした。コロナが落ち着いたら久しぶりに温泉にでも行きたいなあ、と思っております。

さて今回は、私の目標であり大きな存在になっているマザー・テレサについて書いていきたいと思います。

私がマザーに出会ったのは、小学生の時に読んだ1冊の本でした。世の中にこんな人がいるのかと感銘を受けた記憶があります。当時インドはカースト制度(身分制度)が厳しい時代で、下層階級の人々の暮らしは、現在の私達には想像もつかない社会でした。今もなおその制度は残っていると言われています。その中でマザーは上流階級のお嬢様でした。そのマザーが何故道端に倒れている人々のために「死者の家」をつくり、自己犠牲を強いたのか。マザーは後に「ある日突然、神の声に導かれて死者の家をつくりました。どのような境遇にあっても、人は道端で誰にも看取られず死を迎えるべきではないのです。人として死を迎えることができるように最善を尽くすことこそが私の使命なのです。」と述べています。敬虔なキリスト教徒であったマザーは神に選ばれた人だったのかもしれません。マザーの業績を聖人と賛美する人もいれば、金儲けに弱者を盾にする金の亡者であると酷評する人もいます。ただマザーは、社会の中で一番弱い人々のために、見捨てられた人々のために、自分の身を投じたことだけは間違いはないでしょう。例えどんなに酷評されてもマザーの意思は固く、マザーの業績や資金は決してマザーが望んだものではなかったと思うのです。すべては社会から見放された弱者のため、そう全てはそこに答えがあるのです。マザーのこんな言葉があります。この言葉は私にとって、辛いとき悲しいときの励みとなります。

・人は不合理、非理論的、利己的です。気にすることなく人を愛しなさい。

・あなたが作り上げたものが壊されるでしょう。気にすることなく作り続けなさい。

・あなたの正直さと誠実さとがあなたを傷つけるでしょう。気にすることなく正直で誠実であり続けなさい。

 

                           つくば国際大学  塙恵子