夢の話し

皆さまこんにちは。

暑さが過酷な毎日ですが、体調は大丈夫でしょうか?

1日コップ6杯の水をこまめに取ることが良い、というのをどこかのテレビで放送していました。

皆さんもこまめに水分を取って、この暑さを乗り切りましょう。

さて今日は、夢のお話しをしたいと思います。少し奇妙な話として読んでいただければと思います。

ジークムント・フロイトという心理学者は、夢についてこんなことを書いています。

夢は無意識の中の願望と不安を現わしているというのです。フロイトは、人は社会の中で規則や人としてのマナーを学習することで人間の無意識にある本能的欲求を押さえていると考えています。人間は精神の奥底にこの本能的欲求を封印しているのですね。

眠りについて無意識となった時、人はこの本能的な欲求が目覚めるのだとフロイトは言います。それが夢に反映されるのだと。

でも私は少し違うと考えています。私もよく夢を見ますが、それはまるで実体験の様に一部ですが覚えています。

まるで夢の中の自分は違う世界にいるようなそんな不思議は感覚です。皆さんはそのような感覚になったことはないでしょうか? 現実ではない別の世界。それはパラレルワールドのような異次元の世界の様な。少し奇妙でしょうか。

そこには既に亡くなっている父や祖父母がいるのです。亡くなった時のままの姿で。いつも会えるわけではありませんがその世界の自分は、ある時は子どもの頃に戻って、ある時は病院で働いている看護師として、そこは昭和の真っただ中の風景なのです。これもその頃に戻りたいという私の願望なのでしょうか。でも、眠りについたときにだけ行くことができるこの世界は、私にとってとても居心地の良い別世界なのです。例えば私が死ぬ瞬間、その世界に行って既に亡くなっている大切な人たちに会うことができたなら、老いて死を待つこともまた楽しみのように感じるのです。死は二度と会うことができない決別ではないように思うのです。また大切な人に会うことができる。それはディズニー映画にある「リメンバー・ミー」のような感覚でしょうか。Sanaの会に参加頂いているお母さん方の中には、この「リメンバー・ミー」という映画に救われた、とおしゃる方もおりました。この夏休みに見てみては如何でしょうか。死後の世界という暗くなりがちなテーマを、とてもコミカルに楽しく明るく描写している映画です。

「亡くした子どもに会いたくて死にたくなる」そうおしゃる方もおられます。ですがその考え方は間違いです。その方はまだパラレルワールドにいるお子さんと出会ってはいないからです。出会っていればきっと、その時が来るまで夢で逢えるのですから寂しくはないと思うのです。仏教では、自死は決して極楽には行けないと教えています。キリスト教でも天国には行けないと教えています。ゆえに亡くなったお子さんには、二度と会うことができないのです。人はこの世に生を受けたその時から死ぬ時が決まっていると言われます。それを全うした者だけが天国へと旅立つことができるのですね。そしてこの不思議な世界で生き続けているのだと、私は思うのです。                                                                          

                                 つくば国際大学  塙恵子