インターフェイス

皆さんこんにちは。

秋も深まり、朝夕がめっきり寒くなりました。茨城県はまだ紅葉は早いですが、ひたちなか海浜公園の「こきや」は

見ごろを迎えているそうです。小さな丘一面が赤色に染まります。

さて、昨日は日本スピリチュアルケア学会が神戸で開催され、私はオンラインで参加いたしました。

武蔵野大学の小西教授の講演があったのでご紹介したいと思います。

相変わらず若々しく何も変わっていないお姿に懐かしく、院生だったころに戻った感覚でした。

インターフェイスという言葉をご存じでしょうか。

小西教授によればインターフェイスとは、異なる考え、価値観の違う人達との相互理解(お互いに理解しあうこと)であり、中でも相手を理解して自分の価値観を変えていく、自分を変えていくことが大切であると話されていました。

同じような悲しみであってもそれは全く同じではありません。その人によって受け止め方や感じ方が違うのですね。相手の悲しみを聞くことはその悲しみを全て受け入れることではありません。相手の悲しみを聞いて自分の悲しみを理解しなおすということだと思うのです。死別の悲しみにはいくつかの共通点があります。私もそう思った、そう感じた。というものです。誰もがそうではありませんが、ある人はその悲しみを乗り越えてきている。そう思うことで乗り越えそうもないと思っていた、或いは考えていたことを、私でも乗り越えられるかもしれないという考えに変えていくこと、それが悲しみの共有、お互いの悲しみに触れる効果だと私は考えています。自分は絶対にできないと思うことでも、誰かができたことは自分にもできることなのだと思うのです。死別の悲しみを乗り越えることはそう簡単なことではありません。人生が大きく変わってしますほどのストレスなのだと思います。でも、私たちは日々を生きなければなりません。ご飯を食べて、仕事をして、寝てそしてまた明日になる。そんな日々をいなくなってしまった現実とともに生きなければなりません。辛くて悲しい日々を送るのでははなく、少しだけ考え方を変えながら生きていくことが必要なのだと思うのです。それには、一人で考えているのではなく同じ境遇の人達の力が必要なのだと私は考えています。

                         つくば国際大学  塙 恵子