星路

みな様 こんにちは。

初夏の陽気になったり、寒さが戻ったりと体調を崩しやすい時期ですがお元気でお過ごしでしょうか。本学看護学科は、このゴールデンウィークが終わると直ぐに小児病棟実習が始まります。4年生は本格的な実習へと入っていきます。

小児病棟実習では病気の子ども達と初めて接しながら、小児看護を学んでいきます。

泣いて、笑って、悩んで学生たちは大きく成長していきます。

教師もまた、学生とともに悩んで歩んでいきます。

さて、みな様は玉置浩二さんの星路という曲をご存じでしょうか。

この曲の中に、「耐え抜いてきたんだろう。逃げ出したかったんだろう。託したその思いはいつか叶うだろう。」

という歌詞があります。病気の中にいる子ども達は、まさにこのような状況にあるのでしょう。逃げ出したくても逃げることができない、そんな毎日なのでしょう。ママやパパ達もきっとそんな状況の中に置かれているのではないでしょうか。そんな中でもこの歌は「愛はいつも君の傍にいる。僕がいる。夢がある。哀しみが道になる。」と歌っています。

ある心理学者がこんなことを言っています。「どんなに怖くて足がすくみそうになっても行動するとき、それを勇気と呼ぶ。」と。

お空に昇った子ども達は、精一杯勇気を出して、精一杯逃げ出さずに戦いぬいて、例え力尽きたとしても、愛する人の心の中に大きな力を残してくれています。今は悲しみで気づかなくても、いつかその力が生きる気力となるのです。

どんなに哀しくても勇気を出して再び歩き出すとき、それが未来に続く道となるのでしょう。

そしていつの日か、子ども達の果たせなかった夢が、叶う時が来ることを願いたいと思います。

                                     つくば国際大学 塙恵子