皆様、こんにちは。
10月に入り本格的な寒さと、昼間の暖かさと寒暖の差が激しいこの頃ですが、体調は如何でしょうか。
大学も学園祭や看護師国家試験の準備など何かと気忙しい毎日を送っております。
今日は、中島みゆきさんの「倶(とも)に」という曲について書いていきたいと思います。
「倶にと共に」という字は、同じ意味を持つそうです。私も「倶」という漢字の意味は知りませんでしたが、「共に」と同意語で良いそうです。とても良い歌ですのでお勧めします。
この歌詞の中で、「身代わりは要らない 背負わなくてもいい 手を引いてこちらへと示してほしいわけでもない」
という歌詞があります。Sanaの会に参加されて頂いている天使ママさんたちは、この歌詞の様に誰かに導いて欲しいと思っているわけではないと思います。人は苦しく悲しいときその理由と答えを求めようとします。誰かの話に答えがあるように感じるのですね。しかし答えはそこにはありません。誰もが同じ思いの中で悲しみを共有しても、誰もが同じ答えではないからです。その答えはお一人お一人違っていて、自分で見つけ出してい行かなければならないからです。
こんな歌詞もあります。「独りずつ 独りずつ 僕たちは全力で共鳴する」「生きる互いの気配がただ一つだけの灯」
Sanaの会で話していることは、きっとその言葉の一つ一つが皆さんの胸に共鳴しているのでのではないでしょうか。それは同じ悲しみとして心に響くからなのでしょう。辛く悲しい日々でも生きていかなければなりません。それでもみんな生きていく、その姿が生きる気力を支えてくれているのかもしれません。どんなに哀しく辛くても、毎日太陽は昇り1日が始まって、1日が終わっていく。繰り返される生活を続けていかなくてはなりません。同じ悲しみを抱えた人たちも同じように生きて生活している。その姿が灯なのでしょう。
夜の街に灯る光は、一つ一つ小さな灯ですが、確かに生きて生活している灯です。数万、数十万という街の明かりの中には、必ずしも幸せに暮らしている人たちばかりではありません。それでも今日を生き、明日を生きる。
そして倶に生きてまいりましょう。
つくば国際大学 塙恵子